こんにちは、前回のインテュイティブマシーンズに引き続き、宇宙関連株を紹介していきたいと思います。表紙の画像、今回はcopilotに『ロケット、愛、USA を生成して』、とお願いしたらこのようなどぎつい画像が出来上がりました(;^ω^)。まぁ中々目を引きそうだからコレで行ってみます☆(ゝω・)vキャピ
さて、ロケット打ち上げと言えばNASAやロシア、NASDAの公的機関を思い浮かべる方が多いと思いますが最近はイーロンマスクさんのスペースXや堀江貴文さんのインターステラテクノロジーズなど、民間企業も多く携わるようになりました。
そして近年、小型ロケットの打ち上げと宇宙機の開発を手掛け、有名になりつつある企業があります。それがロケットラボUSAというアメリカの企業です。
ロケット・ラボ USA(Rocket Lab USA, Inc.)とは?
ロケット・ラボ USA(ティッカー: RKLB)は、小型ロケットの打ち上げと宇宙機の開発を手掛ける米国の宇宙企業です。
特に小型衛星打ち上げに特化した「エレクトロン(Electron)」ロケットを運用し、NASAや米軍、民間企業向けのミッションを実施しています。

🚀企業概要
- 設立:2006年(ニュージーランドで設立、現在は米国本社)
- 創業者:ピーター・ベック(Peter Beck)→めちゃくちゃ面白い経歴はのちほど
- 本社:カリフォルニア州ロングビーチ
- 株式上場:2021年8月25日 NASDAQ(ティッカー:RKLB)
- 主な事業:
- 小型ロケット「エレクトロン」の開発・打ち上げ
- 次世代ロケット「ネビュラ(Neutron)」の開発
- 衛星バス(Photon)や宇宙探査技術の開発

🚀 ロケット・ラボの主要製品とサービス
1. エレクトロン(Electron)ロケット
- 特徴:
- 高頻度の打ち上げが可能(2023年は年間10回以上)
- 打ち上げコストは約750万ドル(Falcon 9より安価)
- 最大積載量:約300 kg(低軌道)
- 一部の機体を再利用可能(試験中)
- 実績:
- 2017年の初打ち上げ以降、40回以上の打ち上げ成功
- NASA、米国防総省、民間企業の衛星を多数打ち上げ
- 2022年11月には、初の米国本土(ヴァージニア州)からの打ち上げに成功
2. ネビュラ(Neutron)ロケット(開発中)
- 特徴:
- 再利用可能な中型ロケット(Falcon 9の競合)
- 最大積載量:約13,000 kg(低軌道)
- 2024~2025年の初打ち上げを目指す
3. フォトン(Photon)衛星バス
- 特徴:
- 小型衛星の運用プラットフォーム
- NASAの月探査ミッション「CAPSTONE」に採用
- 企業・政府機関向けに宇宙通信や観測システムを提供
📈 株価・財務情報
- 2021年8月にSPAC(SPCE)を通じてNASDAQに上場
- 2025年3月時点の時価総額:約84億1,780万ドル
- 売上高:4.36億ドル(前年比+71%) → 事業は成長中
- 純損失:1.90億ドル → 依然として赤字
- EPS(1株当たり利益):-0.38ドル → まだ黒字化できていない
- 総資産:11.84億ドル → 財務基盤は一定の安定性あり
- 成長のポイント
- 商業衛星打ち上げと宇宙関連サービスの拡大
- コスト削減と効率化による黒字転換の可能性
- 打ち上げ成功率の向上が今後の成長のカギ
→ 売上は順調に成長しているが、まだ赤字。今後の黒字転換に注目が必要です。

年度 | 売上高 | 営業損失 | 純損失 |
---|
2023年 | $59.99百万 | -$47.88百万 | -$50.5百万 |
2024年 | $436.21百万 | -$189.8百万 | -$190.18百万 |
年度 | 売上高予測 | 営業損失予測 | 純損失予測 |
---|
2025年 | $609.75百万 | -$144.59百万 | -$146.5百万 |
2026年 | $921.03百万 | -$12.49百万 | -$8.33百万 |
2027年 | $1.3兆 | $263.01百万 | $132.31百万 |
現在の株価ですが、2025年1月に最高値を付けてからその後、下落しています。これは1月の決算において、予想よりも利益がマイナスだったことが影響しています。売上も伸びていますが、損失額も大きいです。宇宙関連事業は赤字経営が多く、なかなか黒字が難しいなかで黒字転換が見込まれていた中での赤字決算だったためです。しかし、今後は事業拡大に伴い損失も少なくなり、黒字化が期待されています。宇宙関連事業は公的資金意外にも人類の進化の過程において人口増加や資源の確保で宇宙に目を向けていくことは必須で、ロケットラボはそのリーダー的存在としての成長性を持ち合わせています。
📌 今後の展望
- ネビュラロケットの開発
- Falcon 9に匹敵する再利用可能な中型ロケット
- 2024~2025年に初打ち上げ予定
- エレクトロンの高頻度打ち上げ
- 2024年以降、年間15~20回の打ち上げを目指す
- 政府・軍事向けの拡大
- 米軍・NASAの契約拡大(2024年も継続)
- 月・深宇宙探査の拡大
- フォトン衛星を活用した月・惑星探査ミッション
✅ まとめ
- ロケット・ラボは小型衛星打ち上げに特化した企業(「エレクトロン」ロケット)
- 次世代ロケット「ネビュラ」を開発中(Falcon 9の競合)
- NASA・米軍との契約も増加し、成長が期待される
- 株価はボラティリティが高いが、長期的に宇宙産業の重要企業の一つ
補足:ピーターベックについて教えて
🧑🚀 ピーター・ベック(Peter Beck)とは?
ピーター・ベックは、ロケット・ラボ(Rocket Lab)の創業者であり、現CEO兼CTOのニュージーランド出身のエンジニア兼起業家です。
宇宙開発を民間企業が主導する時代を切り開いた人物の一人であり、小型ロケット市場を開拓したことで知られています。
📌 基本情報
- 生年月日:1976年(現在48歳)
- 出身地:ニュージーランド
- 職業:ロケット・ラボ創業者、CEO、CTO
- 学歴:大学の正式な学位は持たず、独学でエンジニアリングを学ぶ
🚀 キャリアの軌跡
経歴
- 10代の頃からロケットに興味を持ち、独学で研究
- ニュージーランドのエンジニアリング企業「Industrial Research Ltd」で航空宇宙技術を学ぶ
- 大学には進学せず、実践で技術を習得
- 2006年、ロケット・ラボをニュージーランドで創業
- 当初は軍事・政府向けのロケット技術開発が中心
- 2010年代に入り、小型人工衛星市場の成長を予測し、小型ロケット「エレクトロン(Electron)」の開発を開始
🎯 ピーター・ベックのビジョン
✔ 宇宙をよりアクセスしやすくする
✔ 小型衛星市場の発展を支える
✔ 最終的には火星探査も視野に
ピーター・ベックはスペースXのイーロン・マスクと比較されることも多いですが、彼自身は「ロケット・ラボは小型衛星市場に特化した企業であり、スペースXとは異なる方向性を持つ(スペースXは大型ロケット、有人ロケット)」と強調しています。今後の宇宙関連事業はイーロン・マスクやこのピーター・ベックが切り拓いていくことでしょう。私は何の開発も出来ないただのSF好きなのでこの会社に夢(とお金)を託し、見守りたいと思います😀
※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
コメント